【実例あり】1年目に理学療法士を辞めたいと思う人へ
理学療法士として働き始めたけど、正直辞めたい。(理由は様々)
でも、入社してすぐに辞めるのは会社に対して失礼かな。
すぐに辞めてしまったら今後の転職活動でも不利なのかな。
そんな悩みに応えていきます。
・1年目でも辞めてもいいのか? 「結論、大丈夫です。」
・辞める理由を明確にする
・1年目の転職事例
・本記事のまとめ
1年目に理学療法士を辞めたいと思う人へ
最初に結論です。
1年目の理学療法士でも、辞めて大丈夫です。
理由は、明確な目標を持った転職であれば、採用する側としても納得できるからです。
また、私の身近にも1年目でも転職している人はいますし、転職に成功しています。
ただし、辞める時期は、すぐにとはいかないと思います。
だいたい辞められるのは年度終わりになります。
1年目は有給もほぼ無い状態ですので、一人暮らしをしている人は、引越しがバタバタになるかもしれません。その準備だけはしっかりとしておきましょう。
辞める理由を明確にします
ただなんとなく辞めたいだけでは、それこそ転職に不利になってしまいます。
明確な理由や目標を持って、自分のキャリアアップのために必要な「辞める決断」だったことにしなければいけないと思っています。
場合によっては、辞めずに今の職場にとどまることが、最良な選択肢なこともあるかもしれません。
1年目で考えられる辞めたいと思う理由を挙げてみます。
①診療したい分野じゃなかった
理学療法士が働く現場は、病院やクリニック、老健、デイケア、デイサービスなど様々な場所があります。
その中でも、病期や患者様層など、それぞれの現場の特徴があります。
働く場所によっては一部の部署しかなかったり、患者様の疾患に偏りがあったりします。
多くの部署を持っている職場に就職すると、希望は聞かれるものの、配属先を自分で選べないことがあります。
その結果、見たい領域が見れないこともあります。
異動申請とかを出せばいいじゃないかという声も聞こえてきそうです。
でも、1年目だと移動申請を出すこともためらいますよね。
ためらう理由としては、
・そもそも仕事で精一杯で、異動申請を提出したいと言い出せない。
・異動申請を出したところで、希望通りの部署に配属されるかわからない。
・たとえ希望が通るとしても、何年後の配属になるかわからない。
などがあると思います。
結果として、数ヶ月〜数年単位で時間を浪費してしまう可能性があります。
②上司がヤバイ
上司がヤバイ場合は、速攻逃げましょう。
入職前の見学では、これから上司となる人を細かく見て、人間性を判断することは難しいというか、絶対不可能です。
なので、入職してから初めて上司のヤバさに気づく可能性が高いです。
ここで注意ですが、日本人は我慢する傾向があり、最低でも3年働かないと転職できないとか、不利になるという勘違いをしている人がいます。
その根拠のない間違った知識のために我慢して働いてしまうんです。
正直、病んでいた時期もあったと思います。
上司を必死に変えようとしましたが、やはり人は変わりません。
変えようとするだけ無駄です。
大人しく転職活動をした方がいいです。
すぐに行動しましょう。
逃げることは悪くないです。
③理学療法士がつまらなかった
特に最近の実習に言えることですが、患者様を担当すると言うよりかは、技術や評価をスタンプラリーのようにこなしていくCCSが主流になりつつあります。
全ての評価、治療技術を単発で学んでいくため、統一感が無い実習になるのではないかと私個人としては思っています。
実際に、私の勤務する施設に来ている学生に、話を聞いてみました。
CCS形式でしか実習をしたことが無い学生さんは、現場に出てきてから責任が重くて大変とか、同じ患者さんを何回も診療することが大変なんて思う可能性もあるんじゃ無いかなと思います。
次は、違う側面で考えてみます。
治療の結果が出ずにやりがいを感じることができない
自分の時もそうでしたが、1年目はとにかく仕事を覚えることで精一杯です。
参考までに1年目で覚える仕事は
・書類の作成業務
・色々なチェック
・雑務
・飲み会の幹事
など、覚えることがいっぱいです。
慣れないことをし始めるので、体力も相当消耗します。
その中で、学校で学んできた知識だけで治療の成果をしっかりと出すことは不可能だと思います。
やはり個別的な事例が多く、教科書だけの知識では対応しきれないです。
これにはいろいろな経験をすることが必要だと思います。
もちろん成功体験だけでなく、失敗体験も大切な経験となります。
1年目の人の中には、このように思う人もいるかもしれません。
やはりこの業界は経験の差が大きく出てきます。
でも、1年目でも圧倒的に先輩と差を埋めることができる分野があります。
それは知識です。
先輩の状況をよくみてみてください。
何か新たに趣味を始めていたり、家庭があって子供の面倒を見なければならなかったりしているはずです。
では、自分の状況を見てみましょう。
実家暮らしの場合、親が家事をやってくれているでしょう。
子供もいないと思います。
朝起きて、準備ができればほぼ全て自分の時間です。
追いつくまで勉強をしてみてもいいと思います。
【実例】1年目で辞めて転職をした人
ここで、私が体験した、実際に1年目で転職をした人の例を紹介します。
学校で優秀な成績で卒業した1年目のPT。
病棟の配属になりました。
最初は理学療法士として働けることに喜びを感じていました。
研究も行い、充実した病棟PT生活のように見えました。
しかし、彼は外来の患者様を見たいという思いが強くなってきます。
異動の申請をしましたが受理されず。
現状のまま病棟で働きなさいと、業務命令が下されます。
組織に属しているからには、その指示は絶対的な物です。
彼は落胆していました。
迷いながらも私に転職の相談をしに来ました。
その結果、希望のクリニックへ転職し楽しく働いているようです。
この時、後輩にしたアドバイスとは
この後輩は、治療に限らず、自分の仕事で結果をしっかりと出したいと考えていました。
「普通のPTで終わりたくない」という思いが強かったようです。
私は、できるだけ今やりたいことができる職場を探すべきだと伝えました。
時間は有限だし、会社のために働くのは違うと思っています。
なので、しばらくPTとして働いてやりたいことが見えたなら、即行動に移す方が良いと伝えました。
やはり入職後すぐに辞めることに抵抗があったようですが、転職に賛成意見があったことで、転職活動もしやすかったのではないかと思います。
まとめ
いかがでしたか?1年目の理学療法士でも、転職をしても大丈夫なことがわかったと思います。
本当に時間は有限なので、少しでも楽しいこと、やりがいを感じることをやりたいですよね。
その結果、患者様に対して本気になれる、いい仕事ができるようになると思います。
今の職場でなんか違うなとか、本当はこんな分野で働きたいなんて思いがある人は、転職を考えてみてはどうでしょうか。
最初は勇気がいるものですが、後になれば必ず笑い話になる時がきます!
それでは今回のまとめです。
【1年目の理学療法士が辞めてもいいのか?】
結論、大丈夫です。理由は転職例もあり、特に社会人として不利になっていないから。
変化の激しい時代になってくるはずなので、転職をしたことが無い人の方がリスクになるかも。
【辞める場合は理由を明確にしましょう】
見たい分野がある、キャリアアップなど、辞める目的を明確にします。それぞれの病院などで特徴がありますので、よく選んで転職しましょう。
【辞める場合は理由を明確にしましょう】
見たい分野がある、キャリアアップなど、辞める目的を明確にします。それぞれの病院などで特徴がありますので、よく選んで転職しましょう。
【上司がヤバイ】
すぐに逃げましょう。人は変わりません。
【理学療法士がつまらない】
仕事のイメージと現実とのギャップを感じる場合は別業界へ転職もありかも。
【結果が出ない場合】
まず勉強しましょう。
経験の差を埋めることは難しいですが、知識の差を埋めることは可能です。
独身、実家暮らしであれば時間はいっぱいあります。
それでは今回はこのへんで終わりにします。